
チャオ!ぬまるくん、久しぶりだね。
タカアキ先生、チャオ!いや〜季節の変わり目、体調を崩しがちで…。久しぶりになっちゃいました。
じゃあ、そんなぬまるくんには、はい、これ。
なんですか?
松本養蜂自慢のプロポリスだよ!栄養補給や、健康維持にぴったりな、ミツバチからの贈り物。
え〜!嬉しいです!でも僕、実はプロポリスのことをよく知らなくて。今日はぜひ、そのプロポリスについて教えてください!
オッケー!それじゃあ、早速始めようか。
さて、ぬまるくん。プロポリスについては、どんなイメージを持っているかな?
えっと、実はあまり考えたこともなくて…。ミツバチの巣の中に貯められた食料か何か、というイメージです。
なるほど。正直でよろしい!(笑)
プロポリスはね、実はミツバチにとっての食料ではないんだよ。はちみつやローヤルゼリーが食料なら、プロポリスは、巣材なんだ。
ええ!食べ物じゃないんですか?!
ミツバチにとってはね(笑)
ミツバチの巣は、ミツバチが分泌する蜜蝋で作られるんだけど、巣の中の壁や隙間でセメントのように使われるのがプロポリス。細菌やウイルスの侵入や繁殖を防ぐための抗菌作用があって、その名前も、一説ではラテン語の「pro(前・先)」 +ギリシャ語の「polis(町・都市)」から、「都市の入り口を守り、敵の侵入を防ぐ」という意味に由来すると言われているよ。
ミツバチってなんでも自分で作っちゃうんですね。すごいなあ。プロポリスも、もともとは花粉や花蜜からできているんですか?
プロポリスは、樹木の新芽や樹脂(ヤニ)から作られているよ。これを噛み続けることで、ミツバチの唾液の酵素と混ざってできるんだ。プロポリスに抗菌作用があるのも、樹木の性質によるものでね。植物は、自らを守るために樹脂を分泌したり、新芽に抗菌物質を送ったりする。ミツバチは、この抗菌作用を活用しているということなんだ。
ミツバチは本当に賢いですね!ますます驚きです。そんな効果があるなんて、誰かが教えてくれるわけでもないのに…。
そうだね。でも、人間も負けていないよ。人間がプロポリスの抗菌作用に注目しはじめたのは、なんと古代エジプト時代!ミイラの防腐剤としてプロポリスが使われていたことが分かっているんだ。
すごい。第4回でも養蜂の歴史を教えていただきましたけど、本当に人間とミツバチの付き合いは長いんですね。ところで、プロポリスの使い方は、身体に塗る、ということでOKですか?
ああ、そうだった。プロポリスは、傷口や肌荒れ、やけどなんかに塗るもの効果的とされているけど、食用として有効成分を抽出したものは食べることができるよ。体内で抗菌作用が働いて、身体に悪さをする原因と戦ってくれるという研究が進んでいるんだ。もちろん、樹脂そのままじゃないから安心してね。
へえ〜!まるで“天然のお薬”ですね!
せっかくだから、味見してみたらどうかな。松本養蜂ではカプセルタイプとリキッドタイプを用意しているんだけど、今日はリキッドタイプを持ってきたよ。
ありがとうございます!いただきま〜す!
どう?
ちょっとピリピリしますね…。でも、森林の空気のような、爽やかな感じがします!
おお!ぬまるくんは食レポが上手だね。松本養蜂のプロポリスは、プロポリスの純粋な味わいにこだわっているんだよ。とはいえ、そのまま食べるよりは、はちみつなんかに混ぜるのがおすすめかな。朝、水に溶かしたプロポリスでうがいをして、そのままの飲み込む、なんて使い方もできるよ。
へえ〜!
そうそう、食用のプロポリスをふんだんに使った塗布用のペーストもあるよ。特に乾燥する季節にはおすすめでね。あかぎれに塗ったり、かかとケアに使ったりと、幅広く使えるんだ。
タカアキ先生、売り込み上手なんだから〜!家族のお土産に欲しくなってきました!
一家に一本、プロポリス!なんてね(笑)
ところで、松本養蜂のプロポリスはやっぱり会津で採られているんですか?
良い質問をしてくれました。うちのプロポリス製品の原料は、ブラジルから輸入したものを100%原料として使用し、日本で加工したものなんだよ加工前のプロポリスを原塊というんだけど、そこから成分を抽出していくんだ。
へえ〜!でもどうして、わざわざブラジル産の原料で作るんですか?。
重要なポイントだね!物質としてのプロポリスはどのミツバチの巣にもあるけれど、どんな植物から作られたかによってその成分が大きく変わるんだ。樹脂や新芽を噛んで作られるプロポリスには、植物の持つ性質がダイレクトに現れるからね。僕らが輸入しているのは、ブラジルのアクアダプラッタ地区に自生するハーブの一種「アレクリン」を起源植物としたものなんだ。そこで採れるプロポリスには、他の産地のものと比べて有用成分が多く含まれていて、最高品質のプロポリスだとされているよ。
なるほど。
それから、もう一つ。この地域には、アフリカ蜂化ミツバチ(別名:キラービー)というミツバチも生息していて、凶暴なほど攻撃力が高くてね。それはつまり、巣を守る防衛本能が高いということ。だから、作られるプロポリスの量も多く、良質だと言われているんだよ。
生き物が作るものですもんね。土地によってさまざまな個性や品質の差が生まれるってことかぁ。
そういうこと。僕たちはミツバチのことをよく知っているからこそ、お客さまにお届けするものは最高の品質にこだわりたいんだ。
なんとなく身体にいいものっていうイメージで、どれも大きな差はないのかと思っていました。
いやいや、一般的に流通しているものの品質はさまざまだよ。でも、消費者がその質の良し悪しまで判断するのは難しいよね。だから、ミツバチに関わるプロとして、しっかりと見極めたものをお届けすることも、僕らの仕事の一つだと思っているよ。
ちなみに、僕たち松本養蜂は、日本でも最初にプロポリスを扱い始めた会社の一つなんだよ。知ってた?
えー!それは知りませんでした。
父の代に、当時プロポリスの第一人者だった大学の先生と一緒に作り始めたんだ。 プロポリスの有効成分を効率よく吸収できるような製法を編み出して、実は特許も取っているんだよ。
すごいことじゃないですか!それって、どんな製法なんですか?
「静電誘導非熱抽出法」と言うんだけどね。簡単にいうと、熱を加えずに、天然成分の有効性を損なわずに抽出する方法だよ。計5回も精密濾過を行なうから、一般的なプロポリスと比べて各成分がうんと細かくなるんだ。そうすると粘膜から吸収されやすいし、濾過の過程で不純物も取り除かれて、味わいもすっきりしたものに仕上がるんだよ。
へぇ〜、原料だけじゃなくて、製法にもすごくこだわっているんですね!
タカアキ先生のお話を聞くと、何でも試したくなっちゃいます!
はちみつ以外にも、ミツバチに関連した製品はおまかせあれ!そうそう、次回はミツバチが生み出す“特別なはちみつ”を紹介しようかな。
えー!気になります!
まあまあ、今日はここまでにしよう。ぬまるくん、無理は禁物だよ。
あはは、そうですね。今日もありがとうございました!
彩子さん、チャオ!
あら、ぬまるさん。チャオ、です♪ 今日も取材ですか?
そうなんです。ところで、これ見てください!
わあ、美味しそうなかぼちゃの煮物!
なんと、僕が作りました!しかも、松本養蜂総本場のはちみつを使って作ったんですよ〜!
ええっ!それは嬉しいですね。今日は「女将のレシピ」じゃなくて「ぬまるのレシピ」ですねえ♪
かぼちゃのはちみつ煮
■材料(カップ2個分)
かぼちゃ 1/4個
水 200ml
酒 大さじ2
はちみつ 大さじ2
醤油 大さじ1
■作り方
1.かぼちゃは種とわたを取り除き、食べやすい大きさに切る。
2.鍋に水、酒、はちみつ、醤油を入れて軽く煮立て、皮を下にしてかぼちゃを入れる。
3.落し蓋をして、15分程度煮る。
4.かぼちゃがやわらかくなったら完成。
毎回ごちそうになってばかりだからたまには僕が作ってみたくて。どうですか…?
はちみつの優しい甘さがかぼちゃを引き立てて、とっても美味しいです!
よかったぁ…!ちなみに今回は「国産はちみつ はりえんじゅ」を使用しました。
はりえんじゅは雑味がなく、食材の味を引き立てるのにぴったりですね。ナイスチョイスです!